クラウドストレージ比較|個人・副業向け無料容量・料金で5選を比較
「副業の納品ファイルが増えてきて、パソコンのローカル保存だけでは容量も共有も限界を感じてきた」「クライアントに大容量の動画・デザインデータを送りたいけれど、メールに添付できずどうすればいいかわからない」——在宅ワークや副業でファイルを扱う機会が増えると、多くの人がクラウドストレージの導入を検討し始めます。
この記事では、個人・副業・フリーランスの方が使いやすいクラウドストレージを5つ、無料容量と料金、ファイル共有機能の両面から比較します。なお本記事は各サービスを実際に長期運用した体験レビューではなく、各社公式サイトの料金ページ・機能ページを一次情報として照合し、比較・整理したものです。サービス選定の参考としてご活用いただき、最終的な導入判断は必ず公式サイトの最新情報でご確認ください。
この記事でわかること・対象読者
この記事は、次のような方を想定して書いています。
- 副業でデザイン・動画編集・ライティングなどの納品物を扱っており、クライアントとファイルを共有する機会が多い個人事業主
- 写真や動画など容量の大きいファイルを扱っていて、パソコンやスマホのストレージ不足に悩んでいる副業者
- 「まずは無料で試したい」「月数百円程度に抑えたい」という個人利用・小規模利用を考えている人
読んでいただくと、以下がわかります。
- 5サービス(Google Drive/Dropbox/OneDrive/Box/Sync.com)の無料プランでどこまでの容量が使えるか
- 容量を追加する場合のおおよその料金感
- ファイル共有・リンク発行のしやすさ
- 「納品物・素材の共有がメイン」「セキュリティ重視」「Microsoft 365と一体で使いたい」など、用途別にどのサービスが向いているか
比較早見表
まずは5サービスの特徴を一覧で確認しましょう。料金は個人・小規模利用で目安となる有料プランの月額を記載しています。為替レートの影響を受ける海外サービスの日本円表記や、各社の価格改定は随時行われるため、あくまで目安としてご覧ください。
| サービス | 無料容量 | 追加容量の料金目安 | ファイル共有機能 | 同期の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| Google Drive | 15GB(Gmail・Googleフォトと共有) | Google One:100GB 月額290円程度〜、2TB 月額1,450円程度〜(年払いでやや割安) | リンク共有・閲覧/編集権限の細かい設定に対応。Googleドキュメント等との連携が強み | Googleアカウントを既に使っている環境では追加設定なしで使い始めやすい |
| Dropbox | 2GB(紹介プログラム等で増量可) | Plusプラン(2TB)月額1,500円程度〜(年払いで割安) | リンク共有・パスワード付き共有リンクなど共有機能が充実。フォルダ同期の実績が長い | ファイルの変更差分のみを同期する仕組みを採用しており、大容量ファイルの同期で評価されることが多い(体感速度は回線環境により異なる) |
| OneDrive | 5GB | Microsoft 365 Basic(100GB)月額260円程度〜、Microsoft 365 Personal(1TB)月額2,130円程度〜 | リンク共有に対応。Word・Excel等Office系ファイルの共同編集と相性がよい | Windows環境・Microsoft 365利用者は追加設定の手間が少ない |
| Box | 10GB(個人無料プラン、1ファイルあたりのアップロード容量に制限あり) | 個人向け有料プランは限定的で、法人向けBusinessプラン(複数ユーザー契約が前提となる場合が多い)が中心 | 法人向けのアクセス権限管理・監査ログなど管理機能が充実 | セキュリティ・権限管理を重視した設計。個人の少人数利用では機能を持て余す場合もある |
| Sync.com | 5GB | 個人向けSolo Basicプラン 月額8米ドル程度〜(年払いで割安) | エンドツーエンド暗号化を標準搭載。共有リンクにパスワード・有効期限を設定可能 | セキュリティ重視の設計。日本語サポート・国内知名度は他4サービスと比べて低め |
※料金・プラン内容は執筆時点(2026年8月)に各社公式サイトで確認した情報をもとにしています。特にGoogle One・Dropboxは直近で価格改定があり、SaaSは今後も価格改定やプラン内容の変更が随時行われるため、実際に契約する前に必ず各社公式サイトの最新情報をご確認ください。また「同期の傾向」は各社の技術仕様や一般的な評価をもとにした参考情報であり、実際の体感速度は回線環境・ファイル形式・端末によって異なります。
▶ 公式サイトを見る:Google Drive / Dropbox / OneDrive / Box / Sync.com
各サービスの特徴
Google Drive
Google Driveは、Googleアカウントを持っていれば追加登録なしですぐに使い始められるクラウドストレージです。無料で15GBのストレージが付与されますが、この容量はGmail・Googleフォトと共有される点に注意が必要です。
副業でGmailを普段使いしている人にとっては、メールの添付ファイルをそのままDriveに保存したり、Googleドキュメント・スプレッドシートで作成した資料をそのまま共有できたりと、既存のGoogleサービスとの連携が大きな強みです。容量が足りなくなった場合は「Google One」という追加ストレージサービスに加入することで、100GB・200GB・2TBといった容量にアップグレードできます。
一方で、無料15GBはGmail・写真も含めた合計容量のため、メールを多く使う人や写真をたくさん保存している人は、想定より早く容量を使い切ってしまう可能性がある点は理解しておくとよいでしょう。
Dropbox
Dropboxは、クラウドストレージの草分け的存在で、ファイル共有機能の使いやすさに定評があるサービスです。フォルダを同期させるだけで自動的にクラウドとローカルの内容が一致する仕組みは、複数の端末やチームメンバーとファイルをやり取りする副業者にとって扱いやすい設計です。
無料プランの容量は2GBとやや少なめですが、パスワード付き共有リンクや有効期限付きリンクなど、クライアントに納品物を安全に渡すための共有機能が充実しています。デザイナーや動画編集者など、大容量ファイルを外部の相手と頻繁にやり取りする副業者からの支持が厚いサービスです。容量を増やしたい場合は、Plusプラン(2TB)などの有料プランへの切り替えが必要になります。
OneDrive
OneDriveは、Microsoftアカウントに標準で付属するクラウドストレージです。無料容量は5GBとやや少なめですが、Word・Excel・PowerPointといったOffice系ファイルとの親和性が非常に高く、Microsoft 365を契約している(または契約を検討している)人にとっては実質的に容量を大幅に増やせるメリットがあります。
たとえばMicrosoft 365 Personalに加入すると、1TBのOneDriveストレージに加えてOfficeアプリのフル機能が使えるようになるため、「オフィスソフトも欲しいし、クラウドストレージも欲しい」という副業者には効率のよい選択肢です。逆に、Officeアプリを使う予定がなくストレージだけが目的の場合は、他サービスの方が無料容量や単体プランの選択肢が豊富なケースもあります。
Box
Boxは、もともと法人向けのセキュリティ・権限管理機能を強みとして developerしてきたクラウドストレージです。個人向けの無料プランも用意されており、10GBの容量を利用できますが、1ファイルあたりのアップロードサイズに制限があるなど、個人利用では他サービスと比べてやや使い勝手に制約を感じる場面もあります。
Boxが真価を発揮するのは、複数人でのアクセス権限を細かく設定したい、監査ログを残したいといった、セキュリティやガバナンスを重視するシーンです。個人事業主が単独でファイルを保管・共有する用途であれば機能を持て余す可能性がありますが、将来的にチームを持つ・クライアント企業のセキュリティ要件に合わせる必要がある場合には検討する価値があります。有料プランは複数ユーザーでの契約が前提となる法人向けプランが中心のため、個人での有料契約を検討する場合は公式サイトで契約条件を確認することをおすすめします。
Sync.com
Sync.comは、カナダ発のセキュリティ重視型クラウドストレージです。データを保存・送信する過程で常に暗号化される「エンドツーエンド暗号化」を標準で備えており、サービス提供元であってもユーザーのファイル内容を閲覧できない設計になっている点が最大の特徴です。
無料プランは5GBで、共有リンクにパスワードや有効期限を設定できるなど、機密性の高いファイルを扱う副業者(契約書・顧客情報などを扱う人)には安心材料になります。一方で、国内での知名度はGoogle DriveやDropboxと比べて低く、日本語サポートの充実度も限定的なため、英語のインターフェースに抵抗がない人向けのニッチな選択肢と言えます。有料プランは米ドル建てのため、為替レートによって日本円換算の負担が変動する点にも注意しておきましょう。
用途別の選び方
5サービスを一度に比較すると迷ってしまうため、目的別に整理します。
納品物・素材の共有がメインの人
クライアントとの間で大容量のデザインデータ・動画データ・写真素材を頻繁にやり取りする副業者には、共有リンクの機能が充実したDropboxが使いやすい選択肢です。パスワード付きリンクや有効期限の設定により、納品ファイルを安全に渡せます。Googleアカウントを既に使っている人であれば、Google Driveのリンク共有機能でも十分対応できるケースが多いでしょう。
セキュリティを重視したい人
契約書や顧客の個人情報など、機密性の高いファイルを扱う副業者には、エンドツーエンド暗号化を標準搭載するSync.comが候補になります。法人クライアントから細かいアクセス権限管理を求められる場合は、Boxの権限管理・監査ログ機能も検討に値します。
Microsoft 365と一体で使いたい人
普段からWord・Excelなどのオフィスソフトを使っている、またはこれから契約を検討している人には、OneDriveがストレージとオフィスソフトを一体で使える点でコストパフォーマンスに優れています。Microsoft 365 Personal・Familyといったプランでは、ストレージ容量とOfficeアプリの利用権がセットになっている点も確認しておくとよいでしょう。
よくある質問
Q. 無料プランの容量がいっぱいになったら、どうすればよいですか?
多くのサービスでは、不要なファイルの削除や別サービスへの移行、有料プランへのアップグレードのいずれかで対応することになります。特にDropbox・OneDriveのように無料容量が数GBと少なめのサービスでは、写真や動画を多く保存する人は早めに容量の使用状況を確認しておくことをおすすめします。Google Driveのように無料15GBがメールや写真と共有される場合は、Gmailの不要なメールを整理するだけで空き容量が増えることもあります。
Q. 複数のクラウドストレージを併用してもよいですか?
用途によって使い分けることは可能です。たとえば「日常のファイル保存はGoogle Drive、クライアントへの納品はDropbox」のように役割を分ける方法もあります。ただし管理が煩雑になりやすいため、まずは1つのサービスを軸にして、容量や機能が足りなくなった場合に検討するのが無難です。
Q. 容量無制限のプランはありますか?
以前は容量無制限をうたうプランを提供していたサービスもありましたが、近年は多くのサービスで容量に応じた段階的な料金プランに移行する傾向が見られます。「容量無制限」という表記を見かけた場合も、実際の利用規約や公正利用ポリシーで実質的な上限が設けられていることがあるため、契約前に必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。
まとめ
クラウドストレージは、それぞれ得意な使い方が異なります。
- Googleアカウントをそのまま活用したいならGoogle Drive
- クライアントとの納品物共有を重視するならDropbox
- Microsoft 365と一体で使いたいならOneDrive
- セキュリティ・権限管理を重視するならBox
- 暗号化によるセキュリティを最優先したいならSync.com
どのサービスも無料プランから始められるため、まずは自分の使い方に近いものを1〜2個試してみて、実際の使用感で比較するのが失敗しない選び方です。本記事は各社公式サイトの情報をもとにした比較であり、実際の利用感には個人差があります。契約前には必ず公式サイトで最新の料金・機能をご確認ください。
なお、Google Drive・Dropboxそれぞれの詳しい使い方や「向いている人・向いていない人」については、個別レビュー記事でも解説していますので、あわせてご参照ください。
本記事の料金・プラン内容は2026年8月時点で各社公式サイトを確認して作成しています。SaaSは価格改定・プラン変更が随時行われるため、実際の契約前には必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。