想定読者:副業・フリーランスで初めて確定申告や請求書発行を行う個人事業主

公開予定日:2026年9月17日

フリーランス・副業向け会計/請求書ソフト比較|無料〜低価格7サービスの機能・料金表

「副業の収入が増えてきて、そろそろ確定申告をきちんとやらないといけない」「クライアントに請求書を送りたいけれど、何のソフトを使えばいいかわからない」——副業やフリーランスとして活動を始めると、多くの人がこうした悩みに直面します。

この記事では、個人事業主・副業者が使いやすい会計/請求書ソフトを7つ、料金と機能の両面から比較します。本記事は各ソフトを実際に長期運用した体験レビューではなく、各社公式サイトの料金ページ・機能ページを一次情報として照合し、比較・整理したものです。ツール選定の参考としてご活用いただき、最終的な導入判断は必ず公式サイトの最新情報でご確認ください。

また本記事はあくまでソフトの機能・料金を比較する情報提供を目的としており、確定申告の要否や申告方法、税額計算など個別の税務判断についてお答えするものではありません。実際の申告にあたって不明点がある場合は、税務署または税理士など専門家にご相談ください。

この記事でわかること・対象読者

この記事は、次のような方を想定して書いています。

読んでいただくと、以下がわかります。

比較早見表

まずは7サービスの特徴を一覧で確認しましょう。

サービス無料プランの範囲(目安)確定申告対応請求書機能料金の目安
freee請求書作成は基本無料(無制限)。会計・確定申告機能はお試し期間終了後に有料○(青色・白色とも対応)○(freee請求書として単体でも無料利用可)確定申告のみプラン 月980円程度〜(年払い)、会計込みプラン 月1,980円程度〜(年払い)
マネーフォワード クラウドクラウド請求書は無料プランあり(発行件数などに制限)。確定申告・会計は1ヶ月無料トライアル後は有料○(青色・白色とも対応)○(クラウド請求書として提供)個人向け確定申告プラン 月900円程度〜(年払い)、月払いは月1,280円程度
Misoca月10通までの請求書発行はずっと無料×(請求書特化、確定申告機能はなし)◎(請求書発行に特化)有料プランは年8,800円(税抜)程度〜(プランにより異なる)
弥生(やよいの青色申告/白色申告オンライン)白色申告オンラインはずっと無料。青色申告オンラインは初年度無償キャンペーンあり○(青色・白色とも対応)△(申告ソフトが中心、請求書機能は限定的)青色申告オンラインは2年目以降、セルフ・ベーシック・トータルの3プラン(具体額は公式サイトで要確認)
INVOY請求書発行・見積書・発注書などの基本機能は無料×(請求書・経費管理が中心、確定申告機能はなし)◎(請求書発行に特化、経費管理機能もあり)有料プランは月980円(税込)程度〜
バクラク請求書小規模利用向けの無料プランあり(件数・機能に制限)×(請求書発行・経費精算が中心)○(発行・受取それぞれのサービスを提供)上位プランは要問い合わせ制(公式サイトで要確認)
Square請求書請求書の作成・送付自体は無料。決済を受け取る場合に手数料が発生×(請求書・決済が中心、確定申告機能はなし)○(オンライン決済と一体化した請求書)決済手数料 一律3.25%程度(月額固定費なしのプランが基本)

※料金・プラン内容は執筆時点(2026年8月)に各社公式サイトで確認した情報をもとにしています。料金改定やプラン内容の変更が頻繁にあるSaaSも多いため、実際に契約する前には必ず各社公式サイトの最新情報をご確認ください。

▶ 公式サイトを見る:freee / マネーフォワード クラウド / Misoca / やよいの青色申告オンライン / INVOY / バクラク請求書 / Square請求書

各サービスの特徴

freee

freeeは、請求書発行から記帳、確定申告書類の作成までを1つのサービスで完結できる国内最大手級のクラウド会計サービスです。銀行口座・クレジットカードと連携して取引を自動取得し、AIが仕訳の候補を提示してくれるため、簿記の知識が少ない人でも記帳のハードルを下げやすい設計になっています。

請求書発行機能(freee請求書)は基本機能を無料で使えるため、「まずは請求書だけ」というニーズにも対応できます。確定申告まで見据える場合は、確定申告のみに使う場合と、日々の記帳・会計処理まで含めて使う場合とでプランが分かれており、用途に応じて選べる点が特徴です。

freee公式サイトを見る

マネーフォワード クラウド

マネーフォワード クラウドは、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で知られるマネーフォワード社が提供する、国内大手のクラウド会計・確定申告サービスです。2,000以上の金融機関とのデータ連携に対応しており、複数の銀行口座・クレジットカードを使い分けている副業者にとって、取引の自動取得・仕訳の手間を減らしやすい点が強みです。

請求書機能は「マネーフォワード クラウド請求書」として提供されており、無料プランも用意されています。確定申告・会計機能は1ヶ月間の無料トライアルがあり、クレジットカード登録なしで試せる点も始めやすいポイントです。

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Misoca

Misocaは、弥生株式会社(マネーフォワードグループ)が提供する請求書発行に特化したクラウドサービスです。会計・確定申告機能は持たず、「まずは請求書だけ発行したい」という小規模副業者・フリーランスに向いています。

最大の特徴は、月10通までの請求書作成であればずっと無料で使える点です。それ以上の発行数が必要になった場合も、比較的低価格な有料プランに切り替えられます。マネーフォワード クラウド会計と連携すれば、発行した請求書のデータをそのまま記帳に活用することもできます。

Misoca公式サイトを見る

弥生(やよいの青色申告オンライン/白色申告オンライン)

弥生は、会計ソフトの老舗として長年の実績を持つ弥生株式会社が提供するクラウド確定申告サービスです。「やよいの白色申告 オンライン」はずっと無料で使えるプランがあり、「まずコストをかけずに白色申告を済ませたい」という人に選ばれています。青色申告(65万円控除など)に対応する「やよいの青色申告 オンライン」は初年度無償キャンペーンが用意されており、2年目以降はセルフ・ベーシック・トータルの3プラン(主にサポート体制の違い)から選ぶ形になっています。

老舗ソフトならではの分かりやすい入力画面と手厚いサポート体制が特徴で、確定申告が初めての個人事業主から根強い支持があります。

やよいの青色申告オンライン公式サイトを見る

INVOY

INVOYは、FINUX株式会社が提供するクラウド請求書・経費管理サービスです。請求書・見積書・発注書・納品書・領収書の作成や、受け取った請求書の管理・支払いまでを幅広くカバーしながら、基本機能を無料で使える点が特徴です。インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しています。

会計・確定申告機能は持たないため、記帳や申告書類の作成には別途会計ソフトを併用する必要がありますが、「できるだけコストをかけずに請求書・経費管理をしたい」という個人事業主には検討しやすい選択肢です。

INVOY公式サイトを見る

バクラク請求書

バクラク請求書は、LayerX社が提供する請求書発行・受取サービスです。請求書発行サービスには小規模利用向けの無料プランが用意されており、上位プランや請求書受取サービスについては要問い合わせ制となっています。もともとは法人・小規模チームでの経費精算業務の効率化を主眼に設計されているため、個人事業主単独での利用というよりは、副業パートナーやチームでの請求書業務がある人に向いています。

バクラク請求書公式サイトを見る

Square請求書

Square請求書は、決済サービスで知られるSquare社が提供する、オンライン決済と一体化した請求書サービスです。請求書の作成・送付自体は無料で、実際に決済(入金)を受け取った際に手数料が発生する仕組みが特徴です。月額固定費をかけずに始められるため、「請求書の発行頻度は少ないが、オンライン決済もまとめて使いたい」という副業者に向いています。

会計・確定申告機能は持たないため、記帳や申告には別途会計ソフトの併用が必要です。

Square請求書公式サイトを見る

用途別の選び方

7サービスを一度に比較すると迷ってしまうため、目的別に整理します。

まず請求書だけ使いたい人

会計処理はまだ考えず、「取引先に請求書を送れればいい」という段階であれば、MisocaINVOYのように請求書発行に特化したサービスが手軽です。どちらも無料の範囲で基本的な発行業務をカバーできます。

確定申告まで一気通貫でやりたい人

日々の記帳から確定申告書類の作成までをまとめて効率化したいなら、freeeマネーフォワード クラウド弥生のような会計・確定申告ソフトが向いています。銀行口座・クレジットカードとの連携を重視するなら freee・マネーフォワード クラウド、老舗の安心感や手厚いサポートを重視するなら弥生、というのが大まかな選び方の目安になります。

決済も一体化したい人

請求書の発行だけでなく、オンラインでの入金・決済もまとめて完結させたい場合は、Square請求書が候補になります。月額固定費をかけずに始められる分、決済手数料の水準は事前に確認しておくとよいでしょう。

小規模チームでの請求書業務がある人

副業パートナーや外注先と一緒に請求書発行・受取の業務を進める場合は、バクラク請求書のようにチーム利用を意識したサービスも検討の余地があります。

よくある質問

Q. 白色申告と青色申告の違いは何ですか?

白色申告は比較的簡易な帳簿(単式簿記など)で申告できる方式で、青色申告は複式簿記による記帳と引き換えに、最大65万円の青色申告特別控除などの税制優遇を受けられる方式です。どちらを選ぶべきかは所得の状況や事業の規模によって異なるため、詳しくは国税庁の案内や税理士にご確認ください。本記事では各ソフトが両方式にどこまで対応しているかという機能面のみを比較しています。

Q. 無料プランだけで確定申告は完結できますか?

サービスやプランによって異なります。例えば「やよいの白色申告 オンライン」はずっと無料で白色申告に対応できますが、青色申告や会計機能をフル活用する場合の多くは、無料お試し期間終了後に有料プランへの移行が必要になります。まずは比較早見表で自分の申告方式・使いたい機能に合うかを確認してみてください。

Q. 途中で他のソフトに乗り換えることはできますか?

多くのソフトはCSVエクスポート機能などを備えており、取引データや請求書データを他のサービスへ移行できる場合があります。ただし移行できる項目や手順はサービスごとに異なるため、乗り換えを検討する際は各社のヘルプページで方法を確認することをおすすめします。

Q. 税金の計算や申告そのものについて相談したい場合はどうすればいいですか?

本記事はソフトの機能・料金の比較を目的としたものであり、個別の税務相談には対応できません。控除の適用可否や具体的な税額計算など、実際の申告に関わる判断については、税務署の窓口や税理士など専門家にご相談ください。

まとめ

会計/請求書ソフトは、それぞれ得意な範囲が異なります。

どのサービスも無料プランやお試し期間から始められるため、まずは自分の使い方に近いものを1〜2個試してみて、実際の使用感で比較するのが失敗しない選び方です。本記事は各社公式サイトの情報をもとにした比較であり、実際の申告可否や税務上の取り扱いについては専門的な判断が必要になる場合があります。契約前・申告前には必ず公式サイトおよび税理士など専門家にご確認ください。

なお、freee・マネーフォワード クラウド・Misoca・弥生・INVOYそれぞれの詳しい使い方や「向いている人・向いていない人」については、個別レビュー記事でも解説していますので、あわせてご参照ください。


本記事の料金・プラン内容は2026年8月時点で各社公式サイトを確認して作成しています。SaaSは価格改定・プラン変更が随時行われるため、実際の契約前には必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。また本記事は税務に関する個別助言を目的としたものではありません。確定申告の具体的な判断については税理士など専門家にご相談ください。